PCクラスターを用いた ab initio 結晶軌道法の並列処理
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
メッセージパッセンジャーとしてMPI(Message Passing Interface)の一種であるLAM(Local Area Multicomputer)を用いた、並列計算機環境の構築について述べる。実際の計算としては、一次元ポリマーのエネルギーバンド計算の並列処理について示した。PCとしては、Pentium IIIデュアルCPU仕様のマザーボードを使用したパーソナルコンピューター8台(CPU数は16)からなるPCを100BaseTの8ポートスイッチを使用してネットワーク接続を行い、クラスター構成とした。Poly-tetrafluoro-ethylene (C2F4)x の計算では8CPU使用時で実時間が6.27倍に加速された。Poly-(para-phenylene sulfide)(C6H4SC6H4S)xの計算ではクラスター全体のメモリーに二電子積分を全て置く事が可能となったために、8CPU使用時に約20倍という実時間の高速化が達成され、実時間の短縮という面においても並列処理は非常に有効であることがわかった。
- 化学ソフトウェア学会の論文
- 2002-06-15
著者
関連論文
- 高次元アルゴリズムを用いた分子構造最適化のPCクラスターによる並列処理
- Microsoft Excelを用いた分子軌道の描画の実習
- 2つのモードをもつ行動モデル : 情報通信システムのデザインのために
- 2つのモードをもつ行動モデル : 情報通信システムのデザインのために
- A-7 高次元アルゴリズムによる最適化の並列処理(2)(並列処理,A.アルゴリズム・基礎)
- A-6 高次元アルゴリズムによる最適化の並列処理(1)(並列処理,A.アルゴリズム・基礎)
- 分子構造最適化の並列処理
- Microsoft Excelを用いた分子軌道の描画の実習(2) : - イオン性,分極関数,貫入 -
- 高次元アルゴリズム (HA : Hamiltonian Algorithm) を用いた Enkephalin の立体構造の分子動力学的研究 : HAに現れる mixing 係数の効果
- 生体分子の分子動力学シミュレーションにおける効率的な時間刻みの範囲 : グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン3量体
- LiHの分子軌道エネルギー準位図
- Microsoft Excel を用いた分子軌道の描画の実習
- PCクラスターを用いた ab initio 結晶軌道法の並列処理
- 分子設計統合ソフト HyperChem
- 水の凍結が促進する酸化・還元反応 : ヨウ化物イオン酸性水溶液の凍結によるヨウ素生成
- 高次元アルゴリズムを用いた分子構造最適化のPCクラスターによる並列処理
- Microsoft Excel を用いた分子軌道の描画の実習(2) : イオン性, 分極関数, 貫入
- 窒素分子N2の最高被占有軌道HOMOは σ 型か π 型か?
- 1s電子が作る半結合と単結合
- LiHの分子軌道エネルギー準位図