江戸時代の根室アイヌにおける本拠地の固定性の検討
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概要
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漁撈・狩猟・採集生活をしていた江戸時代のアイヌの移動形態は,一定の本拠地からの季節的移動と理解されてきた(羽原, 1937; 高倉, 1940;足利, 1968;アイヌ文化保存対策協議会, 1969;小林, 1975)。このような移動形態は,アイヌが和人の影響を受けるようになると,次第にくずれて,定住的となる。しかし,本拠地が一定していたことには変わりはなかった。これは,本拠地における居住集団の構成員が一定していたことを意味する。本研究の目的は,江戸時代の根室場所におけるアイヌの本拠地の固定性の程度を確かめ,集団の流動性の原因を探ることであったが,ここでは途中経過を報告する。
- 社団法人 東京地学協会の論文
- 1993-10-25
著者
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