SSG法の新しい工夫
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概要
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肛門狭窄に対するsliding skin graft(SSG)法はA. G. Carmelにより1948年に発表され,1961年坂部らにより本邦に紹介された.その成績は秀逸で,LSISでは治癒せしめるのに困難な肛門狭窄に対して現在最も標準的に施行されている術式の一つとなっている.しかしSSG法の合併症には括約筋切離による括約筋のincontinence,瘢痕形成や異常知覚の残存という術後問題も存在する.そこで筆者は,これらの問題に対処し,創治癒期間の短縮をめざして,SSG法の皮膚弁に工夫を加えたSSG変法であるextended skin graft(ESG)法を考案した.その方法および臨床的意義,さらに少数例ながら当院における治療成績などについて報告する.
- 日本大腸肛門病学会の論文
- 1997-10-01
著者
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