EVA変性PDMSのガス透過に関する一考察
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概要
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成分AとBからなる2成分系膜をガスが直進する系で, ガスが一方の成分相だけを通過する領域を連続相とし, 両成分を通過する領域を非連続相とした. 非連続相を見掛上, 一定のガス透過係数と一定の成分体積分率を持つ二重カラムモデルで表わされる単一相として取り扱えると仮定した.透過ガスの種類が異なっても膜の相構造は変化しないとし, 各相の成分体積分率とガス透過係数との関係式を得た.1層が両成分からなり, 他層が1成分からなる2成分系2層膜のガス透過モデルとしては, 二重層モデルより二重カラムモデルの方が妥当であることがわかった.エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)変性ポリジメチルシロキサン(PDMS)膜の酸素および窒素透過係数を測定し, 体積分率が変化した場合のEVA成分およびPDMS成分がそれぞれ連続相および非連続相を構成する割合を推定した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
- 1995-10-15
著者
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瀬沼 昭高
日本ユニカー
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森谷 泰治
Nippon Unicar Co. Ltd Polymer Research Laboratory
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森谷 泰治
日本ユニカ-株式会社
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瀬沼 昭高
Nippon Unicar Co. LTD, Polymer Research Laboratory
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