エチレン-酢酸ビニル共重合体変性ポリジメチルシロキサンキャストフィルム内の組成分布
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概要
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エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)変性ポリジメチルシロキサン(PDMS)をクロロホルム溶液の表面から経時的に析出させ, その析出物のFTIRスペクトルの測定からそれぞれのPDMS成分の濃度を算出した.その結果, 析出物のPDMS成分濃度は, 初期のフラクションではその値が高く, 経時的に減少し, その減少率は徐々に小さくなることが分かった.次に3種類の析出種から成る析出モデルを想定し, 析出ポリマーのPDMS成分の組成比を求めて実験値と比較し, PDMS成分の見掛け上の析出速度がEVA成分の値の10倍程度であると推測した, 析出物が積層してキャストフィルムを構成すると仮定すれば, キャストフィムル内のPDMS濃度は空気側表面近傍では高く, ガラス側表面近傍では低くなっており, その減少率は一定ではなく, 空気側表面近傍では大きく, フィルム内部では小さくなっているものと推測される.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-09-05
著者
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