乳房温存術後に放射線治療を受ける乳がん患者に対する看護ケアの特性 : 乳がん看護認定看護師と乳がん患者に関わる看護師の看護実践の比較
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概要
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【目的】温存術後放射線治療期の看護ケアの特性を明らかにし, 看護の質向上の基礎資料とする. 【対象と方法】乳がん看護認定看護師(CN)と乳がん看護に関わる看護師(NS)に郵送による無記名式質問紙調査を行い, 放射線治療期の看護実践等を比較した. 【結果】有効回答は, CN 40名(41.2%), NS 102名(56.7%) であった. CN とNSの看護ケア実施割合の比較では, 放射線治療前27項目のうち15項目(55.6%), 治療中の18項目すべて(100%), 治療後20項目のうち9 項目(45.0%) において有意差がみられた. このうち,治療前の1項目以外はNSの実施割合が有意に高かった. 【結論】温存術後放射線治療期の看護ケアでは, ① NSの放射線治療前実施割合は総体的に高く, 治療中・後においても比較的高い,②治療過程を通して,NSの看護ケア実施割合はCN より高いという特性が示された. 乳がん看護に携わる看護師が必要に応じて協働や連携を強めることで温存術後放射線治療期の看護ケアの質向上につながると考える.
著者
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