教育実習の評価のあり方の改善について(5)数学科における教材研究の評価の枠組み (附属学校の在り方)
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概要
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本研究は,中学校・高等学校数学科の教育実習をより効果的で意義あるものとするために,附属学校での実践の分析を通して,教育実習の評価の改善を目指すものである。今年度は,実地指導に先立って教育実習生から提出される学習指導案に関する問題点を分析することを通して,学習指導案を作成する過程での教材研究の困難性を抽出し,それをもとに教材研究を評価する枠組みを構築した。そして,その評価の枠組みに照らして教育実習生の教材研究に関する評価・支援の事例的検証を行った。教材研究を評価・支援する際に,この評価の枠組みを利用することによって,教育実習生と指導教員の双方にとって問題意識が明確に共有化され,学習指導案の改善に効果的に作用することが明らかになった。さらに,この評価の枠組みが,指導者としての授業の経験のない教育実習生に1つの授業を組み立てるために必要な教材研究の視点を与えることから,大学での実習前指導や教育実習オリエンテーションにおいて,効果的に活用できる可能性をもつことも示唆された。
- 広島大学学部・附属学校共同研究機構の論文
- 2011-00-00
広島大学学部・附属学校共同研究機構 | 論文
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