イオン交換能賦与コーヒー豆かす炭によるNO3−-NとNO2−-Nの除去
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概要
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本研究は,コーヒー豆かすの再資源化を目的として,コーヒー豆かすの表面をCaCl2により処理し,それらへのNO3−-NおよびNO2−-Nの吸着機構について検討した.その結果,600°Cで炭化処理したコーヒー豆かす炭(CG600)へのNO3−-NおよびNO2−-Nの吸着量は,他の温度で炭化処理したものに比べ,最も高い吸着量を示した.また,吸着時の温度が高いほど増大が認められ,吸着開始24 hで平衡に達した.一方,NO3−-NおよびNO2−-Nの吸着によりコーヒー豆かす炭から塩化物イオンが溶出した.また,吸着等温線はFreundlich式およびLangmuir式に適合した.したがって,CG600表面に賦与された塩素はNO3−-NおよびNO2−-Nとイオン交換していることが示唆された.これらのことから,コーヒー豆かすは,CaCl2水溶液で処理することにより再資源化され,NO3−-NおよびNO2−-Nの除去能を有することがわかった.
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