地域社会の変容と商店街の機能革新--先進事例に見る商店街の戦略視点と中間支援組織の役割
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概要
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中小企業庁が実施した『平成18 年度商店街実態調査』によると,停滞または衰退している商店街は全国の商店街の7 割を占め,とくに地域型・近隣型など商圏が狭い商店街ほど厳しい状況がうかがえる。また,商店街の問題としては,以前に多く見られた「大型店との競合」よりも「魅力ある店舗が少ない」「商店街活動への商業者の参加意識が薄い」「経営者の高齢化等による後継者難」といった商店街の内部構造に関する項目が上位を占めている。その一方,買い物利用者にとって魅力ある店を増やし,地域社会の中で商店街の存在意義を明確にすることで奮闘する商店街も確実に存在している。本論では,厳しい環境条件に直面する多くの商店街の中で,機能革新に向けて特色ある取り組みを進める商店街を考察することで,商店街に必要な戦略視点を析出していく。その際,商店街活性化とまちづくりとの関係,地域社会の変容に対応すべく設置された中間支援組織の役割についても言及し,地域社会と商店街の位相概念を整理して革新に向けた協働モデルを提案する。
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