再生産構造の国際的展開と日本経済 : アジア規模での再生産構造における日本経済の位置
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
一国の産業連関表では解明しえない輸出品の再生産上の役割,再生産構造の国際比較,国際的に展開した再生産構造における日本経済の位置という問題を,国際産業連関表の利用により明らかにした。生産物および輸出品に関する再生産論的な部門構成の国際比較によると,日本の再生産構造の特質は固定設備の比重が大きいという点にある。日本経済の国際的位置については,90年代にはアジア製品に押されて対米消費市場への浸透度は低下した。またアジア国際産業連関表から検出される機械産業におけるアジア的規模に拡大した再生産構造の中での日本経済は,部品・原材料供給者としての地位を韓国・台湾に奪われつつあり,これら両地域を含めたアジアへの機械設備供給者として位置づけられる。
- 関東学院大学経済研究所の論文
関東学院大学経済研究所 | 論文
- 技術の社会的収益と私的収益の比較 : アローの潜在社会的収益の再検討
- 技術ライセンスと販売地域制限
- 再生産構造の国際的展開と日本経済 : アジア規模での再生産構造における日本経済の位置
- 1985年以降日本における設備投資の産業連関構造 : 1985,90,95,2000年の固定資本マトリックスの検討を中心にして
- 1985年以降日本の再生産構造の変容 : 1985,1990,1995,2000年の産業連関表の組み替えによる