1985年以降日本の再生産構造の変容 : 1985,1990,1995,2000年の産業連関表の組み替えによる
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概要
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本稿は,現代日本の再生産構造について,1985年・90年・95年および2000年の産業連関表より推計した再生産表式論における部門構成から,その特質と変容を明らかにしている。好況期における生産財部門の相対的高成長という理論的命題の現実における貫徹態様という分析視角から推計された部門構成の動向を考察すると,『資本論』第2部第3篇の論理次元では捨象されている不生産的部門用資本財の再生産表式上の位置付けの相違によって評価が異なってくる。さらに日本の再生産構造においては,80年代後半以降に輸出依存的性格を弱めつつ重化学工業の停滞が見られたが,2000年には再び輸出依存的性格を強めた重化学工業の比重の拡大が顕著となった。
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