商業社会と資本制社会--『国富論』の基本命題(2)
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概要
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『国富論』の商業社会と資本制社会の関係をめぐって,通説は後者での価値論放棄説を唱え,価値尺度=支配労働論だけを認めた。だが,その尺度は価値量を映す鏡だから,価値論を放棄すると根拠が無くなる。他方,価値論の一貫性を認める市民社会論にも不備がある。本来のスミスは,商業社会の分業に伴う労働能力(才能)開発による価値形成とその尺度論を提起し,それをもって資本制的付加価値形成を論証した。
- 関東学院大学経済研究所の論文
- 2005-01-00
関東学院大学経済研究所 | 論文
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