EUにおけるM&Aの高揚と「欧州株式会社」の変革(下)
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概要
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財閥型・家族的所有と国有との複合体であるイタリー型資本主義の巨大企業は,グローバリゼーションとEU 単一経済市場の出現の中で,アングロ・アメリカ型への移行を模索し,欧州初の外国資本(ドイツテレコム)によるイタリー型株式会社の典型(テレコム・イタリー)に対する敵対買収を導入した。イタリー最大のコンツェルンであるフィアット・グループも,GE幹部を経営者に招き,GMとの資本提携も模索した。だが,旧式の同族所有(メディオバンカによるインナーサークル)を克服するとしても,アメリカ型経営はイタリーには根付かず,イタリー方式による巨大コンツェルンの再構築が始まった。
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関東学院大学経済研究所 | 論文
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