牛乳分析用赤外分光分析器を用いた牛乳リポリシスの簡易判定法
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概要
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牛乳分析用赤外分光分析器(ミルコスキャン134A/B)においては、二波長による脂肪含量の測定が可能である(5.7μmでの測定値をFat A、3.5μmでの測定値をFat Bと称する)。牛乳に人為的リポリシスを誘導することにより、Fat Aは著しく低下し、Fat Bは若干上昇した。この変化は、リポリシスによりFat A、Fat Bの各測定波長付近の赤外スペクトルが変化することが原因であった。人為的リポリシスを誘導した牛乳においては、Fat B/Fat A値と遊離脂肪酸量の間に正の相関が認められた。また、人為的リポリシスを誘導しない個体乳においても同様の相関が認められた。以上の結果より、我々は、Fat B/Fat A値による牛乳リポリシスの簡易判定法を確立した。
- 農業技術研究機構畜産草地研究所の論文
- 2002-03-00
農業技術研究機構畜産草地研究所 | 論文
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