低緯度および高緯度におけるPc型地磁気脈動の特性の対比(II) : Pc 3型脈動(d.磁気圏内のULF波動)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part I)
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概要
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われわれの地磁気脈動観測所網のなかで最も北にある女満別の資料を用い,低緯度Pc 3の周期・出現頻度の諸変化の特性を統計的に調べた.次にPc 3の波形・スペクトル特性により,低緯度(Hermanus)から極光帯(昭和基地)にわたるその特性を比較した.えられた結果は次のように要約される.1)周期の太陽周期変化・日変化は,プラスマ圏のサイズ変化・非対称性によって説明される.またJune solsticeに最も短かくなる特徴のある周期の年変化がある.2)出現頻度は,地磁気活動度に依存する太陽周期変化・年変化をする.最大頻度・最短周期の出現時刻は,地磁気活動度の増加につれて正午直前から朝側に移行する.3)低緯度では周期・出現時間に大きな日々変化があるが,高緯度では日による変化は小さい.その出現は広い緯度範囲でよく対応するが,スペクトル成分は緯度依存性をもち,特に低緯度Pc 3は複雑な成分を含む.
- 国立極地研究所の論文
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