ISレーダーの原理と極域電離圏の観測について
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概要
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インコヒーレント散乱(略してISと呼ぶ)レーダー技術を用いた電離圏観測について述べる.まず,いわゆるISの基礎理論を概観し,きわめて微弱なISエコーを受信するために,必要なレーダーの基本パラメータをレーダー方程式に基づいて評価する.続いてISレーダー観測で直接得られる電離圏物理量について述べる.これらの直接観測量を用いて,他の種々の物理量を推定することが可能であるが,ここでは一例として,E領域パラメータ,たとえば中性風,電気伝導度,電場および電流等を推定する方法の一つについて論ずる.最後に,極域に存在する唯一のISレーダーであるチャタニカレーダーについて,そのレーダーパラメータと現在得られつつある電離圏の諸物理量について言及する.
- 国立極地研究所の論文
著者
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加藤 進
京都大学工学部附属電離層研究施設
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加藤 進
京都大学・超高層電波研究センター
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Kato S
Department Of Anatomy (1) Jikei University School Of Medicine
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深尾 昌一郎
京都大学工学部電気工学第二教室
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