複雑部分重積状態の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
VTR-EEG monitoringにより, 臨床症状と脳波所見の詳細を把握しえた複雑部分発作重積状態の1例を報告した。症例は6歳で発症した8歳の男子。発作症状は自動症および泣き, 笑いを呈する複雑部分発作。発作頻度が増加し, 継続時間が徐々に延長し, 時に90分にも及ぶようになり, 精検のため入院の運びとなった。VTR-EEG monitoringにより捕捉しえた臨床症状の特徴は, 昏迷様放心状態と自動症の2相が, 周期的に反復出現したことである。その間の脳波は, 7〜8Hzの波が前者に, 4〜6Hzの波が後者に対応する傾向を示した。本症例はTreimanらの診断基準を満たし, Gastautらの非連続型に属すると考えられた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1988-10-31
著者
関連論文
- IC-8 General Health Questionnaire(GHQ)によるてんかん患者の健康評価 : 特にWPSIとの関連から
- IC-7 てんかん者を抱える家族の心理学的側面
- I-A-17 Rolandic Dischargeを示す小児の臨床表出の多様性
- 1B3-19 カイニン酸発作モデルの海馬における亜鉛とグルタメートの放出 : 脳内透析法とTimm染色法を用いて(第2報)
- 1A-30 先天性脳梁欠損マウスの海馬キンドリング : 転移現象と干渉現象に関する検討(第2報)
- I-E1-13 血液透析導入初期に精神症状を呈した2症例(精神神経科)
- 人工透析患者の心理学的側面(第2報) : MMPI Alexithymia Scale と General Health Questionnaire (GHQ) による比較研究
- IID-22 運動性失語発作重積状態を呈した部分てんかんの1例
- II-C-56 心身医学的見地からみた筋緊張性頭痛 : General Health Questionnaire(GHQ)60項目版を用いて(神経・筋)(一般口演)
- II-C-7 パーキンソン病における抑うつ状態の検討(神経・筋(1))
- II-B-32 神経症, 心身症に対するCeneral Health Questionnaire(CHQ)評価法の作成と検討(5.臨床心理)
- 人工透析患者の心理学的側面
- I-E-10 General Health Questionnaire(GHQ) 30項目短縮版による人工透析患者の精神症状ついての検討(精神神経II)(一般口演)
- SI-2 人工透析患者への家族を含めた心身医学的接近 : 透析の自己管理と失感情症の関連より(心身症と家族)
- 精神医学的・心身医学的見地からの筋収縮性頭痛
- IE-3 先天性脳梁欠損マウスの海馬キンドリング(第1報)
- ID-9 キンドリングと亜鉛 : 脳内微少透析法とTimm染色法を用いて
- I-E-13 各種心身症のGeneral Health Questionnaire (GHQ)とMMPI Alexithymia Scaleを用いた心身医学的研究 : とくに, 失感情症との関連について(臨床心理I)
- II-B-29 人工透析患者の心理学的側面(第2報) : MMPI Alexithymia Scaleを用いた失感情症の検討を中心に(精神神経I)
- ID-22 剤型の相違によるphenytoin(PHT)療法の再検討 : PHT血清濃度測定値の分析から
- 複雑部分重積状態の1例
- 単身赴任者とその配偶者の心身健康調査(第2報)
- II-C-59 特発性パーキンソン病における抑うつ状態の検討(第2報)(神経・筋)(一般口演)
- II-B-9 青年期における心身症的諸問題の検討(4.小児・思春期)
- II-C-17 Complex partial statusの1例
- 香川県における単身赴任者の心身健康調査 : General Health Questionnaire(GHQ)を用いて