小児期てんかんにおける^<123>I-IMP SPECT法による局所脳血流動態の測定
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概要
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てんかん小児24例について, ^<123>I-IMP SPECT法による局所脳血流動態の測定を行った。部分てんかんにおいて焦, 点部位の診断(血流量異常)は11例/20例55%で可能であり, 脳波上の焦点とよく一致した。この11例の全例で焦点部位血流量は低下を示し対側同部位の値の67〜93%であった。機能性てんかん(BECCT, BEOSW)では, その他のてんかんに比して焦点部位の診断率が低く血流異常の程度も軽い傾向を認めた。焦点部位血流量異常は難治例で高頻度であった。しかし, 脳波上の発作波出現頻度と血流量異常には関連性を認めなかった。また, x線CTの異常部位はSPECTでより広範で著明な血流異常部位として確認された。本法はてんかんにおける焦点の部位・特徴, 基礎病変・二次性病変の診断に有用と考えられる。
- 日本てんかん学会の論文
- 1988-04-30
著者
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