小児の難治てんかんに関する臨床的研究 : 第1報 : 難治の要因に関する検討
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概要
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昭和50年から56年の間に名古屋大学小児科を受診し3年以上外来で経過観察のなされた371例中発作消失例は254例(3年以上発作消失例195例一対照群一)で, 発作持続例は117例(発作頻度不変または増悪例54例一難治群一)であった。発作持続率は続発全般てんかんで最も高く, 初診時発作型との関係では非定型欠神, 全般性強直間代発作, 複雑部発作, 混合発作の順で高い発作持続率を有し, とくにLennox症候群に属する混合発作での発作持続率が高かった。知能低下合併例, 出生前, 周産期の推定原因をもつ例で治療抵抗例が多く認められた。また難治群に含まれている全般性強直間代発作の場合稀発例が多く, 患者, 医師相方の治療に対する積極的姿勢を欠くためと考えられた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1986-10-31
著者
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