前立腺がん内分泌治療中の患者を対象とした地域連携クリティカルパス
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概要
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近年の前立腺がん患者の外来診察に占める割合は増加しており、これは当科の外来診療時間および待ち時間の延長にもつながっている。医師と患者双方の外来診療の負担軽減を目的に、内分泌治療施行中の安定した前立腺がん患者を対象とした循環型の地域連携クリティカルパスの作成と導入を試みた。患者への十分なインフォームド・コンセントと、かかりつけ医には統一された治療方針とアウトカムを設定することにした。患者の適応基準は①前立腺がんにて内分泌治療中の患者、②PSAが0.2ng/ml以下、③副作用を十分理解し、日常生活に支障を来していない、 ④①〜③を満たし 3 ヶ月以上安定している患者とした。また、かかりつけ医には、ア)当科からの引き渡し時の治療を継続してもらうこと、イ)PSA が0.5ng/ml以上となった時点で当科へもう一度戻してもらうこと、ウ)年に一度、患者誕生月には PSA 値に拘わらず当科外来に受診させること、の基準を遵守するよう依頼した。2008年 2 月に地域連携クリティカルパスの運用を開始して2009年 1 月までに28人に導入した。その結果を開業医へのアンケートで確認したが、患者は不安なくかかりつけ医で管理され、シンプルで管理しやすいクリティカルパスであるとの回答を得た。
- 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会の論文
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