重症蚊刺咬症の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
12歳女児.4~5歳頃より蚊刺咬部に著明な発赤腫脹を生じ,6歳頃より発熱を伴う.原因となる蚊の種属を確定するため4属4種の蚊で刺咬試験を行った.結果はヤブカ属ネッタイシマカとクロヤブカ属オオクロヤブカの2種に刺咬後,発熱,所属リンパ節腫脹と一過性のリンパ球減少をみた.局所は血庖を形成した.イェカ属コガタアカイエカ,ハマダラカ属シナハマダラカの刺咬後は皮疹のみで発熱は起らなかった.3属6種の蚊抗原を用い皮内テストを行ったが,その結果は刺咬試験と必ずしも一致しなかった.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
著者
関連論文
- 実験的ツメダニ皮膚炎
- Pityrosporum Folliculitis〔邦文〕
- 中国における寄生虫症流行の現状--とくに日本住血吸虫症に関して
- ヒト住血吸虫症-臨床と予防-
- 住血吸虫症媒介貝の酵素泳動像比較
- 14 ケジラミ症の年次推移
- Carbamazepine "Tegretol" による薬疹(紅皮症型)の臨床的検討
- 1 ダニによる皮膚疾患(ダニ類による疾患とその現状)
- 重症蚊刺咬症の1例
- 30 発熱を伴った蚊刺症の/例
- 人間への害 (主集 建物とむし)
- Livedoid Vasculitisの1例
- 皮膚真菌症 (プライマリ・ケアのための皮膚症状のみかた)
- 早期梅毒性肝炎の1例
- 重症蚊刺咬症の1例
- Myxomaと点状色素斑を伴うCarneys complexの母娘例