早期胃癌ESDの術中・術後痛に対するリドカイン混合局注剤の安全性
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概要
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早期胃癌患者20例に対し,約0.5%リドカイン局注剤を使用してESDを行った。術中管理・手技は従来法とした。リドカイン300mgを極量とした。 平均年齢は69.4歳,平均切除サイズは38.8mmであった。局所注入剤の平均使用量は55.3 ml,平均リドカイン使用量は235.5 mgであった。 全例において,術中・術後に心電図,脈拍,酸素飽和度,血圧に異常は認めなかった。リドカインが原因と考えられる中毒症状,痙攣,不整脈,呼吸抑制は1例も認めなかった。 術後,1例(0.5%)のみの痛みを訴え,残りの19人は痛みを訴えなかった。 ESD中の粘膜下層へのリドカイン混合局注剤注入は安全であり,局所疼痛緩和効果が期待される。
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapterの論文
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
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