内視鏡手技における私の工夫(粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フードを用いるESD)
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概要
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粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フードを使用した新たなESD手技に対して院内倫理委員会で承認を得,臨床使用して安全性と有用性を認めたため,本ESD補助具の使用方法(装着方,粘膜把持,カウンタートラクションのかけ方,二点固定)と直視下に血管および剥離部を捉えてのESD手技を提示することとした。把持した剥離粘膜口側を挙上・後方に押して剥離粘膜下組織に常時カウンタートラクションをかけながら,フックナイフの背側を剥離する粘膜下層に当てて通電するかアーム部を使用して連続剥離した。粘膜把持チェンネル付き透明フードの利点は,剥離操作において6時方向を透明フードで押さえ,11時方向から出る鉗子チャンネルより出した把持鉗子で切開した粘膜を把持して挙上・反転することにより,この二点で固定した剥離する粘膜下層にカウンタートラクションをかけることができ,同部位を8時方向のスコープ鉗子チャンネルから出したフックナイフで容易に剥離することができることである。
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Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
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