Helicobacter pylori除菌療法により改善したメネトリエ病の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は27歳,男性。上部消化管内視鏡検査にて胃体部は発赤,腫脹し,大彎は巨大皺壁を呈していた。病理組織検査にて,粘膜被蓋上皮の過形成と粘膜固有層の軽度の炎症細胞浸潤が認められた。メネトリエ病と診断され,血清Helicobacter pylori(H. pylori)抗体が陽性であったため除菌療法が行われた。除菌11週間後の内視鏡所見は著明に改善していた。除菌療法はH. pylori陽性の本症に対して有用な治療法と考えられるため今後積極的に試みるべきである。
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapterの論文
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
- EUS-FNAで確定診断し得た膵内副脾の1例
- 内視鏡下に砕石した胃穿孔合併栗胃石の1例
- 拍動性大量出血に対し,経カテーテル動脈塞栓術を併用することで内視鏡的に止血し得た潰瘍性大腸炎の1例
- 保存的に経過観察しえた虚血性胃症の1例
- 内視鏡的粘膜下層剥離術で一括切除しえた胃噴門部のEMR後遺残再発癌の1例