十二指腸静脈瘤破裂のクリップ止血・予防治療が有効であった1例
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概要
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症例は49歳男性,大酒家。黒色便を主訴に来院,緊急上部内視鏡施行。十二指腸下行脚に出血性十二指腸静脈瘤を認め,最終的にクリップ止血処置を行った。後日,残存静脈瘤に対し予防的にクリッピングを追加。静脈瘤は縮小し,再発なく8カ月経過中。十二指腸静脈瘤破裂例に対し,クリップ治療で止血から予防的治療まで行い,軽快した症例を経験したクリッピングは供血路の遮断を含めた追加治療も容易であることから十二指腸静脈瘤止血・予防的治療に有用と考えられた。
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapterの論文
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
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