誤嚥した爪楊枝の胃壁刺入により発見された進行胃癌の1例
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概要
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症例は54歳男性,医師。腹痛を契機に上部消化管内視鏡検査を施行したところ,爪楊枝の胃壁内刺入と近傍の3型進行胃癌を認めた。爪楊枝は水洗にて胃内腔へ脱落し,透明フードと把持鉗子を用いて内視鏡的に除去した。後日,胃癌に対し幽門側胃切除術を施行した。誤嚥した爪楊枝の胃壁刺入の脱落を内視鏡にて観察でき,また偶然胃癌の発見契機となった稀な症例を経験した。
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapterの論文
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
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