輪状狭窄を示さず,直接直腸への浸潤をきたした前立腺癌の1例
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概要
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72歳男性。前立腺癌治療中に便鮮血陽性があり受診。内視鏡では直腸下部に3分の1周性に粘膜下腫瘍様の隆起があり,表面は発赤していた。内視鏡的超音波断層像では前立腺から連続する腫瘍を認め,生検で前立腺癌の直腸浸潤と診断した。前立腺癌が直腸に浸潤する際,Denonvillier筋膜や筋層が防御壁となり,筋層下を全周性に浸潤することが多いが,本症例は,輪状狭窄を呈することなく,直接直腸粘膜へ浸潤している稀な症例であった。
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapterの論文
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
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