肝細胞癌からの総胆管内落下腫瘍塊による急性膵炎の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例 : 53歳男性。C型肝炎ウイルスによる肝硬変ならびに肝細胞癌のため加療中。腹痛,黄疸を主訴に入院。入院時肝胆道系酵素,膵酵素が上昇し,US,CT,MRCPの画像所見では胆道出血を伴った総胆管の拡張,急性膵炎所見を認め,胆石膵炎様の病態が考えられERCPを施行(ESTは施行済み),血性胆汁と造影で総胆管下部に欠損像を認め,バスケット鉗子で組織塊を排出させた。組織塊は病理検査にて肝細胞癌と診断された。胆管に浸潤した肝細胞癌が脱落し,総胆管下部に嵌頓して急性膵炎,閉塞性黄疸を発症したと考えられた。
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapterの論文
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter | 論文
- EUS-FNAで確定診断し得た膵内副脾の1例
- 内視鏡下に砕石した胃穿孔合併栗胃石の1例
- 拍動性大量出血に対し,経カテーテル動脈塞栓術を併用することで内視鏡的に止血し得た潰瘍性大腸炎の1例
- 保存的に経過観察しえた虚血性胃症の1例
- 内視鏡的粘膜下層剥離術で一括切除しえた胃噴門部のEMR後遺残再発癌の1例