カンラン石結晶の衝撃実験による格子歪みの検討:とくに衝撃継続時間の効果について
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概要
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Uchizono et al .(1999) は合成カンラン石を用いた実験を行い,カンラン石の格子歪みと衝撃圧の間に比例関係があることを見出し,カンラン石の格子歪みが衝撃圧の定量的推定に使えることを示した.今回,Uchizono et al .(1999) と同じ合成カンラン石試料で衝撃継続時間が長い衝撃実験を行い,格子歪みに対する衝撃継続時間の効果を検討した.今回得られた格子歪みと衝撃圧の関係を示す直線のslopeは,Uchizono et al .(1999) より大きく,衝撃継続時間が長くなると同じ衝撃圧でも格子歪みが大きくなり,実際の隕石で推定された衝撃圧と格子歪みの関係に近づくことがわかった.
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日本鉱物科学会 | 論文
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