四国中央部三波川変成帯オンファサイト岩中の含Cr緑簾石
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概要
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四国中央部三波川変成岩の転石から見つかった含Cr緑簾石の記載的研究を行った.含Cr緑簾石は化学組成によって3つのタイプに分類することができる:(1)Ca緑簾石(20–23 wt.% CaO,0.6–3.3 wt.% SrO),(2)含REE緑簾石(2.9–5.5 wt.% REE, 1.5–3.3 wt.% SrO)(REEは主にCe2O3, La2O3, Nd2O3, Pr2O3),(3)Srに富む緑簾石(5.8–8.4 wt.% SrO).Ca緑簾石のCr2O3含有量は5.7 wt.%に達し,これはCa2Cr3+3Si3O12(OH) 成分12 mol%に相当する.Srに富む緑簾石のCr2O3含有量は0.4-3.3 wt.%,含REE緑簾石のCr2O3含有量は3.1-3.5 wt.%である.Cr含有量が変化に富むのに対して,Fe2O3含有量は6.8-8.9 wt.%という限定的な範囲で変化する.
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日本鉱物科学会 | 論文
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