造形を用いた創発的特徴の創出方法に関する研究
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概要
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本研究は、創造性に関して認知的な側面からアプローチした研究である創造的認知に基づき、創造する力を養う方法について研究を行うものである。本報告では、遊ぶ方法による創発性の創出に着目し、遊び方の提案を行うこととした。創造的認知によるアプローチは、創造的な行為や創造的産出物に貢献する特定の認知的過程や構造を同定するものである。創造的認知の発明先行構造の特性の一つである創発性とは、予期しない特徴や関係が出現する度合いを意味している。また、創造的発明実験におけるプロセスの中でも創発性が確認されている。そこで、本研究ではこの創発性の創出に成功した手法を参考にし、造形を用いた遊ぶ方法に取り入れた場合でも創発性が体験できるかどうかを調べた。実験方法としては、実験参加者に本研究で提案した遊ぶ方法に従って遊んでもらい、さらに創発的特徴と楽しさに関するアンケートを実施した。その結果、今回提案した造形を用いた遊ぶ方法においても多くの場合において創発性が体験でき、楽しいと感じることのできる遊ぶ方法であることが示唆された。
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