病院における異なる立場の参加者を対象としたアートワークショップの手法:筑波大学附属病院におけるアートデザインによる医療支援活動 その2
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概要
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筑波大学では、筑波大学附属病院におけるQOLの向上を目指しアートワークショップ(以下WS)を実施している。その多くは外来患者を対象としたものが主であった。しかし病院では、忙しく働く職員,長い待ち時間を過ごす外来患者、入院患者など多様な人々が過ごしている。そこで本稿では、病院で過ごすあらゆる人々に対応できるWSの手法を探ることを目的とする。WSを参加方法から「ものづくり」、「コミュニケーション」、「よそおい」にわけ、参加者数、実施回数、スタッフ数等を分析した。その結果、「ものづくり」WSは共同制作を通し、参加者と時間をかけてコミュニケーションをとるWSであること、「コミュニケーション」は、ものづくりに抵抗がある人も場を共有することによる参加ができるWSであること、「よそおい」は忙しく時間のない職員や患者も参加することができ、少ないスタッフ数でも波及力のあるWSであることがわかった。これら3つの異なるWS方法を組み合わせることで、多様な状況の人々に対する企画ができるといえる。
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