長期に渡るロボットとの接触体験がロボットイメージに与える影響:-愛知万博ロボットステーションにおけるパペロのアテンダントを被験者として-
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概要
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NEC製のパーソナルロボット「パペロ」は、2005年愛知万博のロボットステーションにおいて子ども達にプレゼンテーションされた。本研究では、長期にわたって「パペロ」に接する、子ども達に「パペロ」をプレゼンテーションするアテンダントの、「パペロ」のイメージがどのように変化するかを調べたものである。具体的には、万博開始後3ヶ月後、および万博終了後1ヶ月後に「パペロのイメージ」と題してコラージュ(切り絵)を作ってもらい、それを元にしてインタビューを行った。前後のコラージュを比較して分かったことは、アテンダントのパペロに対するイメージの変化は対照的なものであることだった。1つはアテンダントと「パペロ」との距離が縮まり、心理的なつながりができた場合と、もう1つは今ひとつ両者の距離が縮まらず、「パペロ」への思い入れが生じなかった場合である。この違いは、個人のパーソナリティに由来することが考えられ、今後パーソナルロボットに感情移入しやすいパーソナリティとそうでないパーソナリティの違いを調べる必要性が示唆された。
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