戦後の映画に見る「洋室床坐」の展開と家具との関連性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
沢田知子が『ユカ坐・イス坐 起居様式にみる日本住宅のインテリア史』を刊行したのが1995年で、その後15年が経過した。沢田は「洋式床坐」は昭和50年代後期に誕生し、その後いくつかのバリエーションに展開したと指摘している。すなわち、洋式椅子坐のリビングルームが、座家具のある床坐、座家具のない床坐、椅子坐と床坐の併用(椅子座は応接セット、ソファーを事例としている)に展開していると論じている。この「洋式床坐」について、沢田は床坐から椅子坐へと移行した生活者が、再び床坐を取り入れるという「床坐回帰現象」の延長上で捉えている。しかし、それだけが「洋式床坐」の成立要因であるとも思えない。本発表の目的は、沢田の論じる「洋室床坐」の出現時期と発展、さらに家具類との関連性を、戦後に製作された映画の場面を通して検証していくことにある。
- 日本デザイン学会の論文
日本デザイン学会 | 論文
- G13 陶磁器デザインにおける「スタジオプロダクト」の可能性(デザイン計画、インタフェース、デザインマネージメント、デザイン教育、その他,「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- P07 病院におけるノーマライゼーションの研究 : 筑波大学附属病院内スツールデザインを通して(心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 材料計画の枠組み(学会賞)
- D18 "食"のユニバーサリティーの一考察 その2 : UD視点による重要視する食品パッケージの表示研究(ユニバーサルデザイン、その他,「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- G05 "食"のユニバーサリティーの一考察(インタフェース、ユニバーサルデザイン,心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)