曲率エントロピーおよび曲率積分を用いた「複雑さ」の定量化法とその比較分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
曲線デザインにおいては,形状要素の組合せによって発現するマクロ形状情報を把握することが重要である.これは,ゲシュタルト心理学で指摘されたように,ヒトには形状全体の特徴を巨視的に認知する特性があるためである.しかし,従来の寸法や曲率など微視的な形状特徴を定量的に表現する情報の提示では,マクロ形状情報の定量化は困難であり,定量化法構築が望まれている.過去の研究においては,定量化の対象としてマクロ形状情報「複雑さ」を選定した.マクロ形状情報「複雑さ」とは,「美しさ」や「類似性」のように,スタイリングにおいて外観の評価に影響を与えるものである.そこで本研究では,過去の研究においてマクロ形状情報「複雑さ」の定量化法として示された曲率エントロピーおよび曲率積分の使い分けに関する指針についてより詳細な検討を行うことを目的とした.まず,「複雑さ」の認知実験を行い,曲率エントロピーと曲率積分および「複雑さ」の定量化法について関係解析を行い,両手法の比較を行った.また,前述の認知実験での提示サイズおよび提示時間を変動させた実験を行った.最終的に,曲率エントロピーと曲率積分を活用する指針を示した.
- 日本デザイン学会の論文
日本デザイン学会 | 論文
- G13 陶磁器デザインにおける「スタジオプロダクト」の可能性(デザイン計画、インタフェース、デザインマネージメント、デザイン教育、その他,「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- P07 病院におけるノーマライゼーションの研究 : 筑波大学附属病院内スツールデザインを通して(心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 材料計画の枠組み(学会賞)
- D18 "食"のユニバーサリティーの一考察 その2 : UD視点による重要視する食品パッケージの表示研究(ユニバーサルデザイン、その他,「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- G05 "食"のユニバーサリティーの一考察(インタフェース、ユニバーサルデザイン,心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)