京町家における現代的生活空間の構築:伝統的生活文化と現代的住み方の考察
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概要
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京都の歴史をずっと生き続け、使われ続けた都市民衆の住まいが京町家であり、『歴史的財産でかつ人が住むための空間』である。しかし、年々京町家は減少の一途にある。本研究は今後も住居として京町家が存在していくことを意図し、住人が京町家の伝統的生活文化に現代の住み方をどこまでとりいれることができるのだろうかということについて、考察を加えるものである。 研究手法としては、_丸1_京町家数件を訪問・実測し、高齢者住宅(高齢者住居法)との比較を行いった。 _丸2_京町家内で生活がどう展開しているか、市中心部と職住近接地区で住人に対して調査票調査 を実施し、その住まい方の意識を確認した。さらに_丸3_京町家の改装について仮説提案を作成し住人の意見聴取・検証を実施した。その結果、今後京町家に住み続けるためには、_丸1_高齢者が負担なく日常生活を送れるような生活空間(段差なしワンフロア)_丸2_UD化、身体能力の低下を補い、自立と共生をはかり、安全性に配慮した生活空間_丸3_自然と共生できる生活空間などの視点が重要ということが判明した。
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