聴覚障害者に分りやすい案内サインに関する基礎研究
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概要
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聴覚障害者に対する適切な情報保障方法を探るため、聴覚障害者と健聴者に対して、駅空間画像を用いた視覚実験を行った。その結果、聴覚障害者は、路線色やピクトグラムとともに表示される文字が読みにくい場合や、文字が(間に数字等が入ることによって)離れて表記されている場合に、健聴者よりもターゲットの探索に時間がかかった。健聴者は色やピクトグラムを見るだけでターゲットの方向を判断する場合も多いが、聴覚障害者は隣に表記された文字までを確認して判断しようとする傾向が強いのではないかと考えられる。従って聴覚障害者に対する情報保障を充実させるには、サインを掲示する側としては、文字の可読性に充分に配慮したサイン計画を、逆に聴覚障害者に対しては、サイン計画への理解を深め、色やピクトグラムによる誘導にも慣れるための教育を進めることが必要といえる。
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