統合デザインモデルに基づくサステナブルデザインとユニバーサルデザイン
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概要
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20世紀後半における急激な環境破壊により,地球環境の脆弱性が懸念され,環境資源の持続性を目的としたサステナブルデザインが提案されている.一方,近年におけるニーズの個性化や多様化が進む使用環境の変化に伴い,多様な環境に対応可能を目的としたユニバーサルデザインが提案されている.現代社会の諸問題には複雑・曖昧なものが多く,これまでのような特定の専門領域の知識に基づくアプローチでは解決困難なことが多くなってきていると指摘されている.それをふまえると,今後は両者を統合した新たなデザインが必要だと考えられる.このようなデザインを提案する上では,それぞれの特徴を把握する必要がある.そこで,本研究では,両者を比較し考察することで,統合デザインモデルの観点に基づき,両者を統合する新たなデザインの可能性を示すことを目的とする.その結果,両者は価値空間や意味空間や属性空間に関しては異なるが,状態空間において共に状態変化を考慮しているということが示された.このことから,両者の状態空間における場の変動を包含させることで,両者を統合できる可能性を示した.
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