幾何学デザインパターンの定量化指標による評価の観点の抽出
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概要
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特定の意味が喚起されにくい抽象画のような対象を鑑賞する際,対象の性質や特徴情報によってその見方や評価の観点は一意に固定されず,動的に変化すると考えられる.よって幾何学パターンの評価と対象の特徴情報との関連を考える際,そこにおいてなされる評価者の見るという認知活動について言及することが有効であると考える.本稿で報告する実験は,特徴情報の異なる幾何学デザインパターンに対し,評価者の評価の観点のシフトが起こることを事例的に確認する目的で行われたものである.被験者は幾何学的対称性を持つパターンと持たないパターンをそれぞれ10種呈示され,「自分がよいと思うものから順に縦に並べるように」と教示された.並べ替えが終わった時点で,被験者は並べ替えの理由を質問された.その結果,幾何学的対称性を持つパターンと持たないパターンの間で,評価者の評価の観点が動的に変化していることが示唆される結果を得た.そして本稿の最後にまとめと今後の展望を述べる.
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