聴覚障害者向けWEB ベース教材のデザインに関する予備研究:WEB デザインの造形ガイドライン整備に向けた基礎的研究3
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概要
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本研究の目標は,聴覚障害者のためのウェブ・ベースの対話型教材をデザインするために,聴覚障害者のウェブ利用特性を理解することである.本論文では、ウェブ上でタスクを遂行する場合の聴覚障害者と健聴者間の操作・行動の差異に着目し,眼球運動および操作過程を詳細に比較観察した実験結果に基づき,聴覚障害者のウェブ情報の認知特性について記述している.実験の結果,タスク遂行型のウェブ利用における聴覚障害者と健聴者の特性の違いとして以下の2つのことがわかった.・聴覚障害者のスキャンパスは,健聴者のものと比較して戦略性が見られない.・聴覚障害者がテキスト情報を理解するレベルは健聴者より浅い.この結果は,ウェブ・ベースの教材をデザインする場合,従来の音声情報補償の考え方だけでは,不十分であることを示唆している.将来,音声情報の補償という観点を越えたコンピュータ支援の道を拓くためには,聴覚障害者の特性をより深く理解すべきであり,ウェブ・アクセシビリティ・ガイドラインにも新たな一行を加えることが必要である.
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