矩形状メタボール「メタキューブ」による手続的な造形表現
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概要
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CGにおける曲面表現の一手法であるメタボールは、放射状の濃度分布によって滑らかな融合形状を得るものであるが、この濃度分布の形状を変化させることで、さらに違った表現技法へと展開できると考えられる。そこで本研究においては、矩形状の濃度分布を発生させ、特殊な融合形状を生成させるアルゴリズムの構築を試みた。またその際、一般的なメタボールでは三次元空間上での濃度分布を用いるが、ここでは特に、二次元平面上において濃度を発生させることで、平面でのみ表現可能な融合形状の実現を目的としている。この技法を本研究では「メタキューブ」と呼び、実際に描画結果を出力するプログラムの制作を行った。本技法によって出力される融合形状は、濃度分布の特性を変化させることで多様な結果を得ることができ、さらにメタボール特有の滑らかさと、矩形が備える幾何学的要素を併せ持つことから、様々な用途への可能性を感じさせる造形性の高い表現技法であると考えられる。また、本技法の応用例として、自然の構造物をモチーフとした手続き的モデリングによるアニメーション表現を試み、美的なアート作品など、メタキューブの造形面における可能性の追求も試みた。
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