表現とその組み立てからみる情報デザインの方法論
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概要
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デザインや造形の領域において、それらは様々な表現方法を用いて対象に対する概念・発想を具体化していく行為といえる。「情報」というデザイン対象を表現していくときにどのような表現の組み立てが行われているのか。本研究は情報デザインにおける設計方法を見い出し、表現の方法とそれらの関係性に関して分析することが目的である。表現形式には言葉表現形式、かたち表現形式、行為表現形式という概念を外在化する表現形式と、外在化したものを見る、聞く、体感するといった経験をすることから概念を変化させていく概念形式といった4つの形式をもっている。それらは、概念世界レイヤと実体世界レイヤという2つのレイヤ構造を持ち、実体世界レイヤには、言葉、かたち、行為という表現形式が存在し、概念世界レイヤには概念形式が存在している。表現形式の変換のために概念世界と実体世界を行き来することを繰り返すことでデザイン対象の全体性を捉えることができるのである。このように、表現形式の変換はデザイン対象を具体化するためのプロセスであり、概念世界と実体世界の行き来を繰り返し行うことで実体世界でのデザイン対象の存在次元を高めている。
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