疾病の特性に応じた病床環境の検討
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概要
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これまで、病床環境は医療機能を重視する傾向が強かったが、患者の療養環境としての機能も必要である。そこで本研究では、疾病の特性に応じた病床環境の検討を行った。まず、治療過程や治療内容、疾病による特徴の類似性を明らかにするため、入院計画書(クリティカルパス)を用いて入院生活に影響を与える要因による疾病の分類を行った。数量化理論III類とクラスター分析による解析の結果、41種類の疾病は7つのグループに分類できた。次に、入院患者は様々な不安やストレスを抱えていることから、患者が抱える不安やストレスと、その解決する病床環境の物理的側面を表す項目を抽出し、不安やストレスに寄与する物理的側面について数量化理論I類による定量化を試みた。さらに、看護士の意見を十分に反映させ、疾病の特性による分類での不安やストレスの大きさと病床環境の物理的特性の重要度を定め、数量化理論III類とクラスター分析による解析を行った。解析の結果、疾病の特性による分類は3つのタイプに分類できた。解析より各タイプの特徴を明らかにし、好ましい平面プランの検討を行った。本研究の結果、疾病の特性に応じた病床環境の可能性が示唆された。
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