前方会陰式肛門形成術を行った男児の直腸肛門奇形の3例
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概要
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直腸尿道瘻を伴う直腸肛門奇形の男児の3 例を経験した.いずれも直腸盲端はI 線を越えていた.これらに対し前方会陰式肛門形成術を行い良好な術後経過を得ている.症例1 は細く長い瘻孔が尿道と平行に走行し前部尿道に開口するanopenile urethral fistula,症例2 は直腸尿道瘻に加え陰囊縫線部の尿道皮膚瘻を伴うano-urethro-cutaneous fistula であった.これらは稀な分類不能型と思われた.症例3 は直腸尿道球部瘻であった.3 例に対し生後人工肛門を造設し,月齢4~6で前方会陰式肛門形成術を行った.人工肛門から内視鏡を挿入し,また瘻孔内にガイドワイヤーを留置して,これらを指標に瘻孔の処理を行った.本術式は骨盤神経叢および外肛門括約筋の損傷が最小限で,良好な視野で瘻孔処理が確実に行える事から,直腸盲端がI 線を越え,尿道瘻を伴う肛門直腸奇形の症例に対して有用な術式であると考えている.
- 特定非営利活動法人 日本小児外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本小児外科学会 | 論文
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