ATR-FTIRによるフェリハイドライト表面における硫酸吸着反応のその場観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鉱物表面への元素の吸着は、土壌や水域環境において元素の濃度や移動性を支配する重要なプロセスである。長期的な吸着挙動を評価するには、元素の鉱物表面における吸着形態(表面スペシエーション)を明らかにする必要がある。表層環境に広く分布するナノ鉱物のフェリハイドライト(Fh)は、天然水中でその表面が正に帯電する特性を持つ。そのため、陰イオンの優れた吸着体とされている。硫酸イオンは、共存する他の無機陰イオンや微量金属、有機酸の吸着性に影響を与えていることが知られている。本研究では、その場ATR-FTIR観察を用いて、Fhにおける硫酸表面スペシエーションを幅広い溶液組成(pHとイオン強度)で解明することを目的とする。
- 日本鉱物科学会の論文
日本鉱物科学会 | 論文
- シリケイトメルト中の水の拡散
- 岡山市北西部, 日近花崗閃緑岩体の岩石記載および全岩化学組成
- 高エネルギー陽子マイクロビームによる鉱物中の水素定量分析法の開発
- 日本海竹島海山(仮称)のかんらん岩捕獲岩の成因とその意義
- 高輝度 高指向 連続光・直線偏光の単結晶X線回折への恩恵