活動的火山におけるマグマの時系列解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マグマ物質を直接かつ連続的に解析する方法の確立とそのデータに基づく噴火推移予測を目指し,我々は自動火山灰採取装置を中心とする連続自動噴出物採取システムの確立を行った。一方,マグマの火道上昇過程や爆発時の情報をマグマ物質から読み取り,火山活動の指標となる観測量を見出すため,様々な分析を行った。その結果,諏訪之瀬島火山では火山活動が活発で連続的に噴火しているときほど低石基結晶度,高発泡度の火山灰が放出され,活動度の低いときには高石基結晶度,低発泡度のものが放出されることが分かったため,これらの量比を指標にして活動度の評価を行った。また,桜島火山では,化学組成の時系列バリエーションから,比較的よく似ているが僅かに組成の異なるマグマが絶えず混合していることが示唆された。
- 日本鉱物科学会の論文
日本鉱物科学会 | 論文
- シリケイトメルト中の水の拡散
- 岡山市北西部, 日近花崗閃緑岩体の岩石記載および全岩化学組成
- 高エネルギー陽子マイクロビームによる鉱物中の水素定量分析法の開発
- 日本海竹島海山(仮称)のかんらん岩捕獲岩の成因とその意義
- 高輝度 高指向 連続光・直線偏光の単結晶X線回折への恩恵