BaTiO3,SrTiO3,TiO2のTi K端XAFSスペクトルの温度依存比較
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概要
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BaTiO3,SrTiO3,TiO2のTi K端XAFSスペクトルを様々な温度で測定した。特に相転移において調べた。Ti K端XAFSスペクトルの測定は筑波のKEKフォトンファクトリーのビームラインで行った。18Kから1000Kの温度範囲のX線吸収係数の測定はヘリウム中にて行った。TiO2のXAFSスペクトルは成分が同じでもアナターゼとルチルの間では違う。たとえ、構造相転移が起きても、それぞれの合成物においてXAFSスペクトルの温度依存は小さいTi K端XAFSスペクトルは違う組成によって大きく異なる。SrTiO3とBaTiO3はこの測定の温度範囲で構造相転移を起こした。ペロブスカイトの構造相転移はTio6八面体の回転や歪みによって引き起こされる。SrTiO3は菱面体晶-正方晶-立方晶 BaTiO3は三方晶-斜方晶-正方晶-立方晶。プレエッジのピークは5個識別でき、それぞれのプレエッジのピークで温度変化に伴い、X線吸収係数に大きな変化が見られた。
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