金鉱山及び漂砂鉱床中の金及びエレクトラムの化学組成による産地推定と考古学への応用
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概要
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本研究では日本の金鉱石、砂金をEPMA, LA-ICP-MSで分析することで試料の含有元素による特性化を行った。金鉱石、砂金のいずれも薄片にして分析を行った。また、考古遺物への応用として可搬型XRFで中尊寺に所蔵されている金塊を分析した。EPMA とLA-ICP-MS分析から微量元素としてCu, Hg, Sb, Pbを検出することができた。これらの元素は金の産地推定に有用である。また、組成の類似性から中尊寺の金塊は東北地方の砂金であると推定された。以上より、日本の砂金、金鉱石に関して主要元素と微量元素に着目することで産地推定が可能であることが示唆された。
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日本鉱物科学会 | 論文
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