<B>Na<SUP>+</SUP>La<SUP>3+</SUP>Ti<SUB>2</SUB>O<SUB>6</SUB>-CaTiO<SUB>3</SUB>系ペロブスカイトの固溶関係</B>
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概要
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ケイ酸塩ペロブスカイトは下部マントルの主要な構成鉱物であり,どのような条件でどのような陽イオンが固溶するか調べることは,下部マントルの組成を明らかにするために重要である.下部マントルにおいて,Na<SUP>+</SUP>などの1価の陽イオンがどのように存在しているのかは,まだよくわかっていない.そこで,アナログ物質であるCaTiO<SUB>3</SUB>ペロブスカイトを用い,2価の陽イオン2個を1価と3価の陽イオンで同時に置換した固溶体について,どの条件でどの程度固溶が起こるか調べるために,1000℃と1250℃でNa<SUP>+</SUP>La<SUP>3+</SUP>Ti<SUB>2</SUB>O<SUB>6</SUB>-CaTiO<SUB>3</SUB>系の合成実験を行い,得られた試料について常圧での粉末X線回折(XRD)の測定と,SEMによる観察,EDSによる定量を行って調べた.またRIETAN-2000を用いてLe-Bail解析を行い,格子定数を精密化した.
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