Ca12Al14O33(C12A7)からの真空中での酸素発生
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概要
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月のレゴリスの加熱残渣物から生成されるC12A7(Ca12Al14O33)は、結晶構造中にゲージを有し、そのゲージの中には酸素が包接されている。本研究はこの月レゴリス残渣組成からC12A7を作製し、真空中で加熱したときの酸素発生を調べた。真空中で融解すると泡(酸素)が発生することが判った。また窒素雰囲気でのDTS-TG測定より1100℃より重量減少が観察された。この結果から、ゲージ中の酸素は真空中でも1100℃までは保持されると推定され、酸素発生材としては十分に検討可能であることが判った。その後の実験から真空下での融解時多くの気泡(酸素)が発生すること及びC12A7初晶領域に組成が存在すると酸素発生後に固化すると再度C12A7が析出固化し、これを再度加熱融解すると気泡発生が確認できた。
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日本鉱物科学会 | 論文
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